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経営サポート

平成22年 第9回 ビジネスコンテスト 優秀賞

遠州特産次郎柿園の存続を願って始めた 「にこにこ柿園プロジェクト」という挑戦

応募者 井谷 秀一 / にこにこ柿園
部門 新規創業者部門
プレゼン資料 ダウンロード(pdf:1,613KB)

起業または事業化の動機

次郎柿発祥の地とされる周智郡森町周辺には、大きくて糖度が高い次郎柿を生産する「次郎柿園」が散在しています。2004年のある日、その中でも「柿名人」として知られる方の名園が、高齢になった園主の後を継ぐ人がいないため廃園危機にあることを知りました。行ってみるとそこは美しい自然の中にある広く見事な柿園で、ずっしりした実がどの木にもたわわに実っていました。圧倒されるような感動的な眺めでした。「これがなくなる!?」ずっと『食』というものにこだわり携ってきた私は衝撃を受け、何とかこの柿と柿園を守れないものかと強く思ったのです。それが始まりでした。
事業化に動くことになる第二の衝撃は直後に来ました。台風被害にあい、収穫間近だった園内の相当量の柿が落ちて地面を埋め尽しているのを目の当たりにしたのです。今度は胸に刺さるような辛い眺めに呆然としました。しかも廃棄するしかないというではありませんか。エコ研究会に在籍していた私は、何とか利用方法はないものか、これを生かすことができれば経営の安定につながり、働こうとする若者も育ち、柿も柿園も未来につないでいけるのではないかと事業化を本気で考え始めたのです。
袋井で結婚式場を経営していた私は、その時ちょうど第一線から退く時期にありました。同時に妻も友人達もリタイア期を迎え、第二の人生を模索し始めていました。「同じ年をとるなら、健康で元気に、家族や友達や地域の人達と仲良く楽しく、できれば何かの役に立って、生きがいを感じながら年をとりたい」、私達は皆そう思っていました。最終的には、その願いと希望が私の肩を押してくれ、柿園経営の目的をも明確にしてくれました。つまり、エコや地域活性に貢献しながら遠州名産の次郎柿園を守り次世代に引継ぐ方法であると共に、リタイア後の人生を健康で有意義に送る1つの方法、それがこのプロジェクトなのです。

ビジネスプラン概要

従来の園運営ではいずれまた廃園危機に陥る可能性があるので、今までとは違う「しくみ」を作らなければなりません。考え出したしくみが「ボランティア柿人(助っ人)制」と「オーナー制」でした。
どちらもまずは柿園のコンセプトを明確にし訴え、それに賛同の上、支援してもらうしくみです。もちろん、支援する側もギブだけではなくテイクがあります。「柿人」として労働力を提供してくれる人には、たとえば有意義な仕事をする満足感や達成感、適度な労働による身体の健康等、「オーナー」として資金を提供してくれる人には、秋の収穫柿5箱と年度毎のおまけ、会員割り引きや柿狩り体験等の恩恵が約束されます。このようなしくみ自体が柿園の運営目的の一部を達成しています。
また、にこにこ柿園は何よりも「食の安全」を重視し、いずれ有機農園を実現する方向でスタートしました。そのための下準備を着々と進めて来ています。具体的には、竹チップ・牛糞又は豚糞・米糠・ビールの散布による土壌改良、ミントなどハーブの植え込みや柿酢の散布による除虫、ナギナタガヤの植え付けによる除草などです。イノシシ対策には電柵を設置しました。有機農産物行程管理者資格もすでに取得しています。
そして、資金面の安定とエコの観点から、各方面からのアドバイスをいただいてアウトレット柿の利用法を研究し、柿酢製造販売を始めました。農園経営は、天災もあれば、病気や虫やイノシシ出没もある、働く側の怪我や病気もあるわけで、そういう減収リスクに振り回されないためにも「安定した収益源」が是非とも必要です。次郎柿園の未来への継承は、ここにかかっていると、今、私は考えています。
ですから、もっと柿酢を売りたいのです。消費者ニーズに合わせた新商品の開発も含め、この柿酢の存在と価値と味をもっと広げ発展させる手法を考案中です。身体によい柿酢の消費が増えることは健康増進につながるのですから、伝道者のように信念を持って取り組んで行く所存です。

連絡先

袋井市上山梨1583-2
TEL: 0538-48-5073
E-mail: info@jirougaki.jp